私の歌に合わせてギターを弾いてくれる人。どんな記憶力してるの?と思うほど、曲のレパートリーが多い。
まとめ役の人と3人、カラオケボックスでの練習。その日はまだ2度目の対面なのに、世間話もそこそこオール歌ばかりの7時間を過ごした。
兄さま、と呼んで慕っている彼らは、私に色んな歌を教えてくれる。「この歌 知ってる?」弾き語り付きなので、とても覚えやすい。
♪ マリコの部屋で〜♬
中島みゆき『悪女』である。
昭和生まれ・平成育ちの私が知ってる昭和歌謡曲は、母の好きな歌手がベースとなっている。
中島みゆきがどんなに良い歌を歌っていても、母の好みでは無かった。そのため、私の知っている曲はほとんど無い。
兄さま達の教えてくれた曲で、聴いてみたいものはたくさんある。マリと名のつく私だから、中島みゆきのこの歌は特に印象深かった。
歌詞を読むと、どうやら同棲中のカップルが居て、彼氏には他に女ができてしまった様子。
私だってモテない訳じゃないのよっ!と、歌の主人公は、他に男が居る「演出」をしてゆく。
♪ 悪女になるなら月夜はおよしよ 素直になりすぎる〜♬
いい歳になる私。娘達が『悪女』歌の中にある気持ちになっていたら、このように解くだろう。
「2人の関係性がこうなっている内に、悪女なんか演出しちゃイカンよ。こんな時は黙って “行ってらっしゃい” と送り出し、男の情に訴えなきゃ。
言葉にしちゃー絶対ダメだよ。男なんてね、黙っていれば勝手に妄想して “やっぱりこの女、俺が居なきゃダメだよな…” となるんだから。それまでは待たなきゃ。
新しい女の鮮度が落ちるまで3ヶ月くらい我慢して、ふと振り返ってきたタイミングで言うの。
“ごめんなさい… 私… (涙)”
行かないで!と言う気持ちが変わらないのなら、見て見ぬふりを続けること。
悪女になるなら、逆じゃない? 男には素直さを見せ続け、影で再スタートの準備すべき!」
アドバイスはしっかりしても、私こそ『悪女』ぽい不器用さがあるなぁ。
♪ 裸足で 夜明けの電車で泣いてから 涙ぽろぽろ ♬
歌と同じ行動してそうだ、月夜は気を付けよう。さてこの歌も覚えるか。
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