【大阪・飛田新地】遣手ババアにすごまれた!女性一人旅が見たディープ大阪 ─ 写真撮影禁止のリアル体験記

大阪を知る

プロフィール

歴史大好き、東京のタクドラ:Riccaです。仕事で日々東京の街を走りながら、休日は歴史や都市の裏側に触れる旅を続けています。

今回は、大阪の旅。「ディープ大阪」と呼ばれる、西成の地を歩きました。

場所・アクセス

西成区は大阪市の南西部に位置し、最寄り駅はJR新今宮駅や地下鉄動物園前駅。難波や天王寺からもすぐアクセスでき、観光客が集まる中心街と隣り合わせにあるエリアです。

見どころ

西成といえば「あいりん地区」や「釜ヶ崎」という呼び名で知られる場所。高度経済成長期には日雇い労働者が集まり、簡易宿泊所やドヤ街の文化が根づきました。

恐怖や先入観を抱きがちですが、実際に歩くと独特の匂いや空気感があり、東京の新宿・山谷とも違った雰囲気を感じます。ここは都市の裏側を知る貴重な歴史の舞台でもあるのです。

Riccaコラム:飛田新地を歩く

大阪・西成区。ここには「ディープ大阪」を象徴するような独特の雰囲気が広がっています。
今回の案内人は、西成で出会った:キヨちゃん。彼は、長年この町を歩いてきた人物。裏路地やディープなスポットを軽快に紹介してくれました。

西成といえば「ドヤ街」という言葉を思い浮かべる人も多いはず。

ドヤとは宿(ヤド)の逆さ読みで、簡易宿泊所のことを指します。日雇い労働者やバックパッカーが利用する格安宿が軒を連ね、独特の文化を形成してきました。

昔は「雲助(くもすけ)」と呼ばれる男たちが、仕事帰りの日雇い労働者を色街や飲み屋に引き込んだといいます。いわば街に根付いた仲介業者のような存在です。

キヨちゃんに連れられて向かったのは、日本でも有名な飛田新地。夜のとばりが落ちる頃、提灯の灯りが通りを赤く染め、独特の緊張感が漂っています。

路地を歩いていると、格子戸の奥から若い女性たちの姿がちらり。その隣には、遣手ババアと呼ばれる年配の女性が座り、こちらを鋭い目で見張っていました。

写真撮影は厳禁!うっかりカメラを構えようものなら即座に制止されます。

「あんた!何撮ってんのや!」

と怒声が飛ぶ光景も。飛田新地ではプライバシーと暗黙のルールが何より大切。外部の人間が軽い気持ちで写真を撮ることは絶対にNGです。

女性がこの町を歩くと、独特の視線を感じます。「お客」としては想定されていないため、好奇の目と警戒の目が入り混じるのです。

キヨちゃんが目となってくれたので、私は顔を伏せ、男性の目で飛田新地を見て回りました。

飛田新地は、もともと遊郭として発展した地域です。現在は表向き「料亭」として営業していますが、独特の文化や慣習が色濃く残り、大阪の都市史を語る上でも欠かせない場所といえます。

一見すると怪しい雰囲気ですが、その裏には「西成の経済を支えてきた歴史」や「都市の裏側に息づく生活文化」があります。

アドバイス

西成や飛田新地を歩く際は、必ずルールを守り、写真撮影は禁止。できれば地元を知る案内人と一緒に歩くのが安心です。

夜間は雰囲気が変わるため、初めて訪れる方は昼の時間帯から体験するのがおすすめです。

読者コメント

「怖い場所だと思っていましたが、Riccaさんの体験記を読んで印象が変わりました。」
「女性の視点で歩いたリアルな雰囲気が伝わってきます!」

まとめ

先入観とは違った西成の姿を体感できました。恐怖や緊張の裏に、歴史や生活のリアルが息づいています。次回は夜の町を歩き、また違った一面を紹介します。

ちなみに、コラムに出てきた「雲助」は、タクシードライバーの俗称でもあります。

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