音がつないだ縁、伊藤奏囀さんと薩摩琵琶の夜
昨夜は、靖國神社崇敬奉賛会 青年部あさなぎの仲間である、伊藤奏囀(そうてん)さんのワークショップに行ってきました!
奏囀さんとの出会い
彼女との出会いは、私が初めてあさなぎのイベントに参加した時のこと。あれは昨年、沖縄慰霊の日の前週の土日だったかと記憶してます。
皆さまは、水垢離って知ってます? 神仏に祈願する前、水を浴びて身を清め、穢をとり除いて心身を清浄にすることです。
その前からあさなぎの情報メールはきていましたが、気後れして行くことは無かったんですね。そんな私でしたが、慰霊の日を前に英霊に対してやれる精一杯をしようと決め、参加しました。
今ではこのあさなぎの仲間もいっぱい居ますけど、初回のこのイベントで、私は浮いてるなぁ… と気付いていたんです。
でも、この奏囀さんが明るく声をかけてくださり、とっても救われたのを覚えています。
再会と記憶
あれから月日は流れましたが、あのときの温かい声と笑顔はずっと心に残っていました。1年後、私の鹿児島での旅の投稿をきっかけに、そんな彼女から思いがけずメッセージをもらったのです。
「え、琵琶の演奏会? なんだか素敵、行きたい!!」
琵琶 ーびわー と聞き、私は先ず【耳なし芳一】という小泉八雲の怪談を思い出しました。琵琶を弾く芳一の耳を、怨霊が ジョバッ!!!!!っともぎ取るシーン。小学生の頃にTVで観た、あの衝撃が忘れられません。
「そのドラマの中でしか知らない琵琶の演奏。それが“薩摩”の琵琶だなんて!」
学びと発見
ワークショップで初めて知ったのですが、琵琶って、なんと5種類もあるんです!
雅楽で使われる琵琶、
平家物語を語る琵琶、
盲僧の弾く琵琶、
その流れを受け継ぎ力強く生まれた薩摩琵琶、
さらに薩摩から派生した筑前琵琶。
奏囀さんの謡う薩摩琵琶の世界は、まるで過去の扉を開いていくよう。
薩摩琵琶は——その音の一つひとつに、祈りや武士の魂が宿っているように感じました。もともと仏教の祈祷や法要に用いられていたものを、島津のお殿様が藩士の教養や鼓舞のため改良されていったそうです。
時代を経て、詩吟を好まれた明治天皇の御前にて薩摩琵琶がしばしば演奏され、東京でも知られてゆきました。
響きと余韻
琵琶法師の名手である【耳なし芳一】は、作中で平家物語の弾き、怨霊に見いだされてしまうのですが、奏囀さんの演奏でこの琵琶語りを聴く機会に恵まれました。
この薩摩琵琶は特に、勇ましさ・荒々しさに長けた楽器なので、その迫力の素晴らしさと言ったら!ドキドキしながら聞きました。
薩摩琵琶の音が、まるで英霊たちの声のように胸に響きました。
読者コメント
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まとめ
ワークショップでは、楽器に触れ、教わる体験も!
イベント情報
📍会場:edone(東京都日本橋)
🎶出演:伊藤奏囀(いとう そうてん)さん
🕰️日時:令和7年10月21日(火)19:00〜20:10
💰参加費:ワンコイン(500円)
見どころ
Links
→薩摩琵琶:薩摩琵琶
→鹿児島県公式HP:鹿児島県公式HP
→あさなぎ:靖國神社崇敬奉賛会 青年部あさなぎ
Ricca プロフィール

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