Riccaが語る、店の特色
創業110年、吉原遊廓のすぐそばにある『桜なべ中江』は、遊郭遊びをするために自分の乗ってきた馬を売って遊ぶ金を作った、と言われています。
大和朝廷の頃に、日本の国教がは仏教と定められ… 国家として肉食を規制しました。
675年、私の好きな天武天皇が日本で最初の【肉食禁止令】を出しました。理由は、肉食=穢れと考えられていたからみたいですね。しかし、一般庶民は獣肉食を食べた。貴族と違って食べられるものも少ないですからね。
そして江戸時代。5代将軍・綱吉の有名な【生類憐みの令】ますます、四つ足の肉は食べちゃダメ!との建前はありましたけど…
江戸の庶民は、隠語を使って肉料理を堪能します。鯨は『魚』、イノシシは『山の鯨』。猪肉を『牡丹』、鹿肉を『紅葉』、馬肉を『桜』ですね。そこから、桜なべ=馬肉の鍋と呼ばれています。
中江の鍋が浅いのは、ファストフードのようにサッと煮てサッと食べるためにすぐに煮えやすいようにしたためで、これは明治の頃からの桜なべの伝統です。
ちなみに「美味しいものやスタミナがつくものを食べて元気になること」を「馬力をつける」と言いますが、それは吉原で桜なべを食べることが語源です。
彦根藩が献上していた近江牛、これは薬とされていました。
初めての中江 – 【公式】桜なべの味と歴史を継いで百十余年 桜なべ中江 | 【公式】桜なべの味と歴史を継いで百十余年 桜なべ中江
店の場所
地名は、台東区日本堤。あの有名な【吉原】です。店の場所は、土手通り沿いにあります。
東京駅から江戸通りを道なりに、馬道通り → 土手通りへと繋がります。そして、吉原大門(よしわらおおもん)の交差点を過ぎたところにあります。
Riccaの感想
吉原:桜鍋『中江』
もう7月、あっと言う間に夏ですね!
まずは、食事に行くこととなったキッカケから。私は東京都内でタクシー乗務員をしておりましてね。
タクシー乗務員のお仕事には、一般的な日勤も夜勤もありますが、特に『隔日(かくじつ)勤務』と言う特殊な勤務体制が主流です。
それは、どんなものか?と言いますと… 『丸一日働いて、次の日お休み』なのです。
『隔日勤務』は、フルMAXだと21時間労働まで可能です。しかしウチの会社だと、早めの帰庫を推奨しています。17〜18時間働いて、戻って納金して帰宅する流れです。
私は、長く眠りたい人、かつ、ドーパミン全開で長時間働いていたい人なので、この働き方がとても気に入っています
今の自分のライフスタイルに満足していますけど、家族と過ごす時間はどうか?
いやー、今までより増えました!アハハ
何せ、我が家のお嬢さんは医療従事者。お互い、超・不規則なので、ぐうぐうと、、 ひとつ屋根の下で会話もなく共に過ごしています。
このように、母は、娘と語らう時間も無ければ、オシャレしたり、出かける日もほとんどありません
これじゃイカン!と、娘にこんな提案をしてみました。
「これからは月イチくらいで、良い店のごはん食べに連れて行こうと思うんだけど」
さんせーーーい! と、娘から嬉しい返事。
この、あつーーい暑い日に、娘を誘って、第1回ごはん食べに行って来ました♪
近頃の私は、浅草LOVE熱がさらに上がっています。
経済面でも楽になってきた我が家ですから、浅草でちょっと贅沢なランチを食べたい。
私は数年前から『飯田屋』または『中江』に行ってみたい!と憧れていました。
飯田屋はドジョウの店、中江は桜鍋(馬肉)の店です。変わったもの、歴史あるものが好きですからね、、、笑
娘に両者のホームページを見せると、桜鍋が良いとのことで、第1回贅沢ランチ会は『中江』に決まりました。
1人前¥5,500- 2人分。
夏の彩りランチをいただきました。
初めは、¥5,000- のコース料理ランチの割に量が少ないかな?と思いましたが、桜鍋ってヘルシーなのにお腹に溜まるので、丁度良いんです。
ただ半月に切っただけのトマトが、桜鍋に合わさると、出汁に沁みて、ジュワッと甘酸っぱくて、美味しくて…
正直、写真映えはイマイチですが、めちゃくちゃ美味しかった。ちゃんと¥5,000- の価値ありました!
全然映えてない小皿の茶色の物体は、馬肉の佃煮です。見た目はともかく、私はこれが気に入りました
さらに、娘は鍋の〆に卵とじごはんを食べました。(別料金¥500-)
馬肉の出汁って、案外ちゃんと出るんでしょうね。この味が馬肉だわ〜!みたいな判別はつきませんけど、シンプルな卵とじごはんが、もー堪らなく美味しくて、感動する味です。
この桜鍋の鍋にも、面白い噺がありましてね。
薄くて小さいのが特徴なんですけど、コレはせっかちな江戸っ子が煮て直ぐ食べられるように考慮されているんです。
普通の鍋では待ち切れない… 現代にも通ずる忙しさ、江戸LIFEならではですよね。笑
タクシー乗務員から見た浅草のメイン通りは、雷門通りと国際通りになりますが、、
『中江』のある場所は土手通りと言って、浅草の端っこにあります。
浅草寺東の馬道交差点から、浅草をグルッと囲んで大関横丁交差点まで続いている道が土手通り。
荒川区南千住と、台東区浅草の境にある道です。
私の暮らす文京区から浅草は、さほど交通の便も悪くなくバスで一本です。(草63:浅草寿町行き)
竜泉と言うバス停留所で降りて、吉原を抜け10分ほど歩いて『中江』に向かったのですが、娘にグチグチ言われてしまいました。
私は、食事は自炊、移動は歩きが基本です。なのに何故か娘は、食事はUber、移動はタクシー。
作り置きのごはんを用意していても、Uberまたは成城石井で買ってくる嫌なヤツなんです、娘。
浅草寺からだと、徒歩20分くらいかかると思います。『中江』はそんな立地の店でした。
さて、タクシー乗務員の日常に戻りましょう。
最近の私は浅草界隈でも営業していて、車を走らせています。タクシー利用者は、主に観光客?と思われそうですが、地元の方の利用もとても多いんです。
そんな浅草にお住まいのお客さまと、グルメ談話するのも仕事の楽しみのひとつ。
ある日の、日本堤にお乗せしたお客さまと会話が弾み、、
「先日、中江に行って食べて来たんです♪」なんて話をしてみますと。
「アイツ(中江の若旦那)は、同じ町内会の後輩で、、、〇〇大学卒(超高学歴)なんだよな!」
なーんて、地元のネタを教えてもらえたり。タクシーでのお客さまの話もいつも楽しいです。
以上、第1回浅草グルメレポートでした。
続く。
店の情報
東京都台東区日本堤1-9-2
☎ 03-3872-5398
定休日:月曜
※月曜が祝日の場合は営業(翌火曜日がお休み)
営業時間:平日 17:00~21:30 L.O.
土日祝 11:30~20:30 L.O.
ランチ:11:30~14:00
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