③【滋賀・彦根】井伊直弼と村山たか ─ 椿の花と大河ドラマ『花の生涯』を歩く

彦根(湖東)

【滋賀・彦根】井伊直弼と村山たか ─ 椿の花と大河ドラマ『花の生涯』を歩く

プロフィール

幕末と旅を愛するマスク美人のRiccaです。
私は桜田十八烈士の子孫の婚籍の姪という、井伊直弼と因縁深い血筋。
さらに離婚した元夫の名前が井伊直弼にそっくり… という偶然により、なぜか直弼に親しみと複雑な愛着を抱いています。
今回は、大老・井伊直弼と謎多き女性村山たか、そして大河ドラマ『花の生涯』の舞台を彦根で追いました。

訪問先とアクセス

埋木舎(うもれぎのや)は彦根城のすぐ近く、JR彦根駅から徒歩約15分。
ここで井伊直弼は人生の3分の1を過ごし、茶道や和歌に打ち込みました。
椿の花が咲く季節には、直弼が愛した風景に重なる光景が広がります。

歴史・見どころ

1963年放送のNHK大河ドラマ第1作『花の生涯』は、井伊直弼を主人公とした物語。
ヒロインとして登場するのが村山たかです。
たかは安政の大獄を影で支えたともいわれる女性で、井伊直弼との関係には諸説あります。
また、直弼を象徴する花としてよく語られるのが椿の花
その散り方は斬首のようだと江戸時代に忌まれましたが、直弼は茶道を通して椿の美しさを愛でていたのでしょう。

旅の感想

埋木舎に立つと、まだ蕾の椿と、直弼が歩んだ孤高の人生が重なります。
村山たかとの禁断の恋や、茶歌鼓(チャカポン)と称された芸事への情熱。
彼の人間的な温かさを感じる場所です。

Riccaコラム

NHK大河ドラマ第1作は井伊直弼を巡る『花の生涯』。
残念ながらリアルタイムで観られなかったけれど、歴史の空気を今も感じさせる名作です。

椿の花と直弼
春の訪れを告げ、鮮やかに咲く椿。
ポトリと花が落ちる様はまるで斬首を連想させ、江戸時代には忌避されたといいます。
しかし直弼にとって、椿は茶の湯の花。静かに心を映す象徴だったのでしょう。

村山たかの謎
彼女には「可寿江」「加曾閉」という名もあり、「たか」とは井伊直弼がつけた愛称ともいわれます。
多賀大社にも縁があるこの女性は、美貌と教養を兼ね備えた芸事の達人。
直弼が恋文を贈った相手でもありました。

ワンポイントアドバイス

椿の季節(冬〜早春)に埋木舎を訪れると、直弼が愛した季節の空気を感じられます。
また、彦根城と併せて訪ねると歴史散策がより深まります。
開館時間は9:00〜17:00、入館料は大人300円程度です。

まとめ

井伊直弼と村山たか、そして椿の花。
『花の生涯』の舞台となった彦根で、幕末ロマンをぜひ感じてください。

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