【滋賀・彦根】彦根御前と井伊直中の悲劇 ─ 天寧寺に眠る若竹の物語
プロフィール
幕末の歴史と旅をこよなく愛するマスク美人、Riccaです。
実は私、桜田十八烈士の子孫の婚籍の姪という血筋で、なぜか井伊直弼と因縁を感じずにはいられません。
今回は、井伊直弼の父・井伊直中や母・彦根御前、悲劇の女性若竹が眠る天寧寺を巡り、井伊家の光と影を追いかけました。
訪問先とアクセス
天寧寺(てんねいじ)は彦根市内にあり、JR彦根駅からバスで約10分。
境内には井伊家ゆかりの墓や供養塔が点在し、彦根城から少し足を伸ばすだけで歴史の空気を感じられます。
歴史・見どころ
彦根藩第11代藩主井伊直中は名君と讃えられましたが、悲劇的な事件も残しました。
それは、長男・直清が腰元若竹に子を宿させたことを知らず、彼女を処刑してしまった一件。
また、直弼の母である彦根御前(君田富)は、側室でありながら直中に深く愛され、直弼やその兄を育みましたが、35歳の若さで他界。
これらの物語は、今も天寧寺の五百羅漢像や碑に息づいています。
旅の感想
滞在時間はわずか3時間でしたが、天寧寺の空気は静謐で、井伊家の複雑な歴史を語りかけてくるようでした。
若竹や村山たか、長野主膳の碑もあり、幕末ファンにはたまらない史跡です。
Riccaコラム
井伊直中の悔やみ
若竹を処刑した後に真実を知った直中は、供養のために天寧寺を建立。
彼の心中を想うと、武家社会の厳しさと愛情の矛盾に胸が締め付けられます。
母・彦根御前の存在
直弼の母・お富の方は「彦根御前」と呼ばれ、直中の寵愛を一身に受けました。
彼女が35歳で亡くなった時、直弼はまだ5歳。
母のぬくもりを失った少年期が、直弼の人となりを大きく形づくったのかもしれません。
ワンポイントアドバイス
天寧寺は観光客が少なく、じっくりと墓所を巡れます。
五百羅漢像は必見。ゆっくり時間をとって参拝するのがオススメです。
まとめ
井伊家の悲喜こもごもを今に伝える天寧寺。
彦根観光の際は、彦根城だけでなく、直中・若竹・彦根御前ゆかりの地にもぜひ訪れてみてください。
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