THE BLUE HEARTSと『終わらない歌』
ブルーハーツは、80年代後半にデビューした日本のパンクロックバンド。ストレートな歌詞と力強いメロディが多くの人々の共感を集めました。
代表曲に『TRAIN-TRAIN』『リンダ リンダ』があり、一世を風靡。
今回取り上げた『終わらない歌』は、1987年リリースのアルバムに収録されています。ブルーハーツの中でも特に「逆境を乗り越える力強いメッセージ」が込められた楽曲です。
「終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため」というフレーズは、理不尽な現実や挫折に立ち向かう勇気を与えてくれます。
この曲に背中を押された私の体験と心情を綴りながら、『終わらない歌』が持つ意味を考察していきます。
私の戦い
♪ 世の中に冷たくされて 一人ボッチで泣いた夜 ♬
ここが、自分にとって居心地の悪い場所ーーそう自覚し始めたのは、秋ごろだった。
立場を利用した印象操作・人格攻撃の数々。個人情報すら拡散され被害は拡大していき、私は恰好の噂の的となっていた。現実的な戦いに足を踏み入れる前から、私は何度も「もうやめてしまおうか」と思った。
そんなある夜、YouTubeから聞こえてきたのは、ブルーハーツの『終わらない歌』だった。
♪ 終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため ♬
歌は、私の胸の奥にこびりついた怒りや悔しさを揺さぶり、元気を取り戻させてくれた。しかし、その歌う行為すら、誹謗中傷へと化してゆく。
村とも揶揄されるこの小さな社会の中で、正義すらも曖昧になる。言葉に出せない圧力、理不尽な評価、それでも私たちは弱い立場で働くしかない。
♪ 逃げ出したくなったことは 今まで何度でもあった ♬
誰に言っても、伝わらない。この強いストレス下で、私は現実感を保つために「歌い続けた」昔からいつもこうだ。私は感情が爆発しそうになると、気持ちを抑えるためいつも歌う。
小さな気づき
洗車しながら、その日も私は歌っていた。するとある日、同僚から声をかけられた。
「この間、ブルーハーツの終わらない歌、歌ってたやろ」
「う、うん……」
私にとって歌う行為は、理不尽に耐える唯一の手段だった。怖さから距離をとるための心理的シェルター、そして誰かに気がついて欲しいというSOS。
辛さに気が付いてもらえた訳ではないけれど、私は嬉しかった。本当の私、繊細で神経質な私、気が付いて欲しい自分を知っていてくれた人。
♪ 終わらない歌を歌おう 僕や君や彼らのため ♬
回避と傷
嬉しかった… けれど仲良くなるにつれ、彼は話を聞かなくなってゆく。私の辛い日ほど、彼は距離を置こうとする。
♪ 世の中に冷たくされて 一人ボッチで泣いた夜 もうダメだと思うことは 今まで何度でもあった ♬
どうして? 親しくなってゆくほど、彼は私を遠ざけてゆく。
♪ 真実の瞬間はいつも 死ぬほどこわいものだから ♬
疲れ果てた私は、この恋を【終わらない歌】にしなかった。ブルーハーツが叫ぶのは、前向きさ。自分を諦めないための、歌を歌おう……
♪ それでも僕は君のこと いつだって思い出すだろう ♬
最後に話した時、彼は私にこう言った。
「アンタは素敵な人や。俺はアンタを信じる!」
彼がどれほど周囲から誹謗中傷を聞かされているのか、そのひと言で、すぐに理解できた。それでも彼は、私を傷つけることを言わなかった。
未来への扉
♪ 終わらない歌を歌おう …… あつかいされた日々 ♬
閉じた世界の中で「スケープゴート」にされるのは、もうまっぴら。私には、高い文章能力がある!!! 自分の辛さを訴え、整理できることに気付いた。
歌おう、書こう、勝とう、変わろう!隠蔽体質、報復文化、賃金停滞、、、、みんな負けるな!忘れるな!
誰が悪いの? 誰があなたを困らせたの?悪いことをした人ですか、悪いことを開示した人ですか。
ブルーハーツの『終わらない歌』は、諦めない心の象徴。私はこれからも、どんなに孤独で、どんなに悔しい夜があっても、歌を口ずさむだろう。
♪ 終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように ♬
私の姿を見て、信じてくれる人は増える。増えている。でもひとりでいい、ひとりから始めればいい。それが私の戦い方であり、明日に向かう力なのだから。
※この文章は実体験をもとにした回想記であり、登場人物・固有名詞は一部フィクション化しています。
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